横断歩道の信号が赤で止まっているとき、目の前をスピードを上げて走っていく車やバスやトラックの群れ。歩道から一歩踏み出したい衝動に駆られるも、どこぞの理性とやらが働くのか、それを制していた昔の私。
電車を待つホームで通過列車が轟音で走り去るのを目の前にして、電車にとびつきたくなる衝動。貨物列車のコンテナが乗っていない車両に飛び乗りたくなる衝動。それらに駆られるも、かろうじて回りの人々が視界に入り、足が動かなかった昔の私。
その頃からすでに始まっていたと気付いたのは、ここ最近のこと。
今の私は違う。ベランダや階段の手すりから身を乗り出して落ちてみたい衝動。小鳥が目の前を歩いているのを鷲掴みにしたい衝動。荷物を持って危なげに歩いている店員をぽんと押し倒したい衝動。夢の中の世界は真っ赤に染まって、目をつむればいつも色鮮やかだ。
布団から片手だけ出して寝る癖。手首がうずくから。無意識に過食しているように、無意識に線を入れているかもしれない。でも目覚めれば何も起こっていない。何かをこの手で握りつぶしたい衝動。握った指の間から溢れだすものに快感を求める想像。
でも大丈夫。なにもしないから。きっと。おそらく。たぶん。
明日は元気に出かけられますように。ふつうの自分を演出。
電車を待つホームで通過列車が轟音で走り去るのを目の前にして、電車にとびつきたくなる衝動。貨物列車のコンテナが乗っていない車両に飛び乗りたくなる衝動。それらに駆られるも、かろうじて回りの人々が視界に入り、足が動かなかった昔の私。
その頃からすでに始まっていたと気付いたのは、ここ最近のこと。
今の私は違う。ベランダや階段の手すりから身を乗り出して落ちてみたい衝動。小鳥が目の前を歩いているのを鷲掴みにしたい衝動。荷物を持って危なげに歩いている店員をぽんと押し倒したい衝動。夢の中の世界は真っ赤に染まって、目をつむればいつも色鮮やかだ。
布団から片手だけ出して寝る癖。手首がうずくから。無意識に過食しているように、無意識に線を入れているかもしれない。でも目覚めれば何も起こっていない。何かをこの手で握りつぶしたい衝動。握った指の間から溢れだすものに快感を求める想像。
でも大丈夫。なにもしないから。きっと。おそらく。たぶん。
明日は元気に出かけられますように。ふつうの自分を演出。

